1月5日(月)

3日の朝に猫が亡くなった。急死とはまさにこのこと、あまりに突然のことでショックが大きいのと、まだ3歳で死は当分先の話だと思っていたのもあって、体がえぐられるような寂しさがある。猫が死ぬ直前にした聞きなれない咳を耳にしたという夫は、私以上にショックが大きかったようで、テンションの高低が激しい。友人に電話をしまくり、話すことで自分を慰めているようだった。
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夫婦でたびたび抱き合いながら泣き、命、喪失、愛について、ぽつぽつと語り合った。
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病院で紹介された深大寺の動物霊園で供養をしてもらった。
深大寺は、手入れがされたお寺と、古いながらも活気に溢れる茶屋通りが印象的で、新年ということもあってか高校生のアルバイトさんたちが実際に必要な人数の3倍くらいいる雰囲気にも、なんだか楽しい気分にさせられた。付近を流れる川の水がとても澄んでいて、心なしか空気も綺麗な感じがする。陽がキラキラと、小さな金平糖のように輝いていて、とても優しい気持ちで見送ることができた。
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帰宅して、なんだか今日は自由に過ごしたいねぇと、「すいか」と「俺の話は長い」のDVDを見てダラダラした。

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悲しいけれど、三が日の早朝に診察をしてくれた病院が本当は休診日だったことを後で知ったり、ご近所の知り合いが状況を告げた10分後にお花を持って駆けつけてくれたり、突然相談した写真家の友人が快く撮影を引き受けてくれたり、SNSで訃報を知った友人が絵を送ってくれたり.........こういう時に悲しさや寂しさだけでなく、嬉しさや有難さで涙が出ることを私は知らなかった。
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あなたのような可愛くて、おもしろい猫と毎日を過ごせた私は、本当に幸せだった。大切だと思えるものがあることが、たまらなく幸せだと知ることができた。